クリエイターズトークということで、先日横浜アリーナ前の「岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校」へ講師としてお邪魔して来ました。
50分の授業を合計2コマやらせて頂けることになりました。大したクリエイターではないですが、喜んで引き受けさせて頂きました。だって、学生と対話できるなんて面白そうだし、何か発見がありそうだし、嬉しいお話でした。
合計2コマの授業で、1コマはクリエイターとしての授業をして、もう1コマは何かしらワークショップをして欲しいというご要望。クリエイターとしてワークショップ?さて何がいいだろうか?と少し頭を悩ませていました。
80人の生徒とZOOMで授業。そして、その80人は顔出しはなくアイコンなのです(笑)聞こえてくるのは声だけ。そんなのは初めてでした。授業の前日、このクリエイターズトークに誘ってくださったヒラヤマユウジさんと電話で詳しい状況を話すまで、その空間を自分ではちゃんと想像できていなかったことに驚きました(笑)

まるでラジオな気分でした

にぎやかな入口
目次
クリエイターズトーク
自分の仕事について、作品などを色々と観てもらいました。ほんと小さくコツコツと(笑)好きで初めて、いろいろと変化しながら表現しています。職業:山縣有斗です。というお話をさせて頂きました。こちらから色々と質問したり、声をかけたりしながら、色々な音色が届いていきました。嬉しいですね。
参考になる・ならない、就職に有利・不利を越えて、ワイワイと楽しみました。
もちろん、ヒラヤマユウジさんとの出会いのきっかけになった円谷プロ公認のアートオブウルトラセブン展のお話も。

円谷プロ公認のアートオブウルトラセブン展
ワークショップ用の映像について
絵を描くのか、絵を使ったものにするのか、でも、ちょっと違うモノがいいなぁなんて色々と思い描いていくうちに。映像という「絵」からのイマジネーションを使って心情を掴むモノにしたいと思いました。そして、時間もあまりないので、3分くらいのモノを構想しました。

短編映画「Under the Marine Tower」について

このコロナ禍、やはりマスクについてかなり内外で敏感に皆さん感じてるかと思います。お店や路上など公共の場所においては特に、心配になりますよね。
文句言いたくなったり、聞き流したり、誰かを責めたり・・・。でも、それを言う目的が文字通りの意味ではなく隣の人に自分を見せるひとつの言葉かも知れません。価値観の違い、土壌の違い、環境の違い、その中での対話は否定し合えば終わり。
はてさて、この映画の中の2人の行動はどういう事なのでしょうか。「したかった」或いは「して欲しかった」目的から、最後にどの方角へ向くのか、想像範囲を大いに残したモノにしたかったのです。その想像範囲の中で、学生たちに役の心の台詞を考えてもらうワークショップにしました。

心の台詞とは?
心の台詞とは、モノローグ・独白です。心の台詞は、相手(物でも)と対話して初めて、生まれるモノ。かも知れません。
それは相互の違いから生まれるかも知れません。違いを否定したら対話は終わり。否定せずに相手を理解しようと試みること。それは人間理解に繋がります。それは一重に相手への興味につきます。
相手を理解は出来なくても、理解しようと試みること、それが対話の前提ではないでしょうか?オンラインでばかり、好きな人とばかり、同じ興味の人とばかり、横で繋がりやすい世界。コロナ禍どんどん進行しているかも知れません。SNSの浸透が、様々なことに対して、賛成派、反対派、と大きく二分されやすい世界になっている気がしてなりません。だからこそ、相手の気持ちを想像してみるお題を作ってみたのです。

モノローグ思案シーン
撮影・編集・脚本・監督って?
私は監督や演出はしますが、撮影や編集は基本的に違う人に任せてきましたので、素人です(笑)ですが、新しいオモチャを自ら与えてたような気分で、楽しみました。そのきっかけをもらえたことにも感謝です。
大好きな横浜を(個人的な撮影の範囲内として)楽しめたのも嬉しいこと。また改装中でしたが、何度ものぼってますマリンタワー。全編GALAXY10sで撮影なので、お手軽に動けたのもよかったです。身軽さに救われました。

俳優にも荷物少なく現場入りしてもらいました
絵コンテ
絵コンテは簡単に作りました。短い作品だからこそ、事前準備が頭に入った状態で撮影できたのでスムーズでした。絵コンテ、脚本を下地にして、撮影中には脚本から抜け出し、絵コンテからも抜け出しつつその場の空間に乗っかれた気がします。

出演俳優について
興津聖(おきつさとし)と黒木千春(くろきちはる)に出演を依頼しました。2人とも平日午後の撮影にも関わらず快諾。ありがたいことです。映像と言えども3分程度の人間模様と考えていたので、撮影時間も3時間と決めて取り組みました。ちなみに編集後、3分の予定が5分の映像になってしまいました。
〇興津聖
興津聖は山縣の舞台作品に10年以上前に出演して以来、山縣の演技ワークショップでもずっとトレーニングしてきた俳優です。ここ5年くらいは間が空いて、久しぶりの出演となりました。


〇黒木千春
黒木千春は、私と同じ事務所(kan promotion)の女優で演歌歌手です。演歌歌手としては黒木姉妹というユニットで活躍中です。最近、全曲集を発売したばかり。皆さんよろしくお願いします。

対話しあうこと
一方的に私が語って終わる、そんなの冗談じゃなかった。
そんな授業を中学や高校や大学で受けて、吐き気がしておりました(笑)一方的なのが当たり前だったとしたら?そもそも対話や会話が下手すぎる人が先生になり易いのかな?なんて思う時もあるくらいです(笑)
俳優トレーニングでもとても大切にしている対話。そして対話のトレーニングが俳優にもあるくらい、私たちは苦手です。実のところ、それに気が付いていないけど、何とか乗り切っている人がたくさんいると思います。

学生たちの感想を伺って 2020/11/19追記
クリエイターズトーク後、学生さんたちから感想を頂きました。ありがとうございました。書かないといけないから書いた、という事もあるかも知れませんが、書くというきっかけから言葉を出してくれた気持ちが嬉しいのです。ご縁を感じた感想や、違う未来を観た感想、シンプルに楽しかったいう感想、受け取りました。紙そのものにデザインした学生もいて、気持ちや発想の飛躍を感じました。いいですよね~。
そして、映像に入れ込むモノローグ(心の台詞)の課題を提出してもらいました。プライバシーがあるのでここで公開は出来ないですが、色々な視点を拝見して楽しくなりました。その台詞の中に、個人の息が感じられるモノや、経験が感じられるモノ、ちょっと狙ってみたモノ、一言でシンプルに伝えたモノ、面白かったです。実際に、アテレコして遊んでみたいですね~。

撮影 ヒラヤマユウジ
まとめ
クリエイターズトークは、顔が見えず、声だけですが、それぞれの息がしっかりと伝わってきました。とても嬉しかったです。ミュートを切り忘れた生徒から、突然アニメの声が聞こえてきたりという事もありましたが、オンラインの授業というのはそういう事があるのは大前提(笑)
一瞬のうなずき合う時間、笑い合う時間、応答がある時間、それらは貴重な時間でした。最後のワークショップは時間は時間配分がうまく行かなかったところもありますが、トライしてくれてありがとう。そう言いたい。
そして、ご紹介して下さった、ヒラヤマユウジさんに感謝。横浜という新天地でアート活動がこれからもできそうな予感がしております。
大いに楽しみたい。
それでは、最後にその映像をお楽しみ下さい。

短編映画「Under the Marine Tower」公開
【短編映画「Under the Marine Tower」をご覧になる前に】
もしよろしければ、開始から「3:48」以降、男性役、もしくは女性役の心の台詞をつぶやいてみて下さい。最後の結果につながるような。あるいは全体を総括するように、ナレーションを考えてみるのも面白いかも知れません。





