カンプロ演技教室を5/20に開講するにあたって考えること
カンプロ演技教室の強みとは何か
単純にビジネスとして考えてみたり、あるいは純粋に挑戦する人を応援したい気持ちがあったり
いろいろなものが内在していますが、
他社との違いから触れてみると見えてくるかも知れません。
多くの芸能プロや養成所と違うところは
このカンプロ演技教室は、テレビ出演や舞台出演といった
デビューというニンジン(目標)をぶらせて勧誘する教室ではない、ということ。
趣味として、あるいはプロを目指さなくてもやってみたい、という気持ちが優先されるところです。
そうすると“強み”としては
演技というツールを学ぶことにより、ご自身の自然な一面を発見したり、コミュニケーションが苦手な方や得意でない方が表現豊かに生きていける感覚を得ることができること、だと私は考えます。
目次
3/13、4/15の体験レッスンについて
3/13、4/15、カンプロ演技教室の無料体験(プレ・カンプロ演技教室)を開催いたしました。
3/13、お申込者6名のうち当日ご来場者4名
4/15、お申込者7名のうち当日ご来場者6名
合計10名の方々にお集まりいただきました。
貴重なご体験アンケートにご協力いただき、さまざまな感想を拝見いたしました。アンケートで記入いただいた文章でもさることながら、実際に体験されているときの表情や声、行動からそのお気持ちがとても伝わってきていましたので私としても素敵な時間を過ごした次第です。
本当にありがとうございました。
体験者の感想やコメントは下記のカンプロ演技教室HPに掲載しております。
体験レッスンは前半60分、後半60分、合計2時間という構成で進行しました。
実際に5/20からスタートする演技教室は90分となります。
体験レッスンの内容 前半
箇条書きにしながらサラッとお伝えしておきます。
・1分の自己紹介
・呼吸と声と体が密接に関わり合っていることを確認するレッスン
日常から素直に自分が感じたことを声に出すことが難しいため、感情と声が繋がっていない方が非常に多いのです。それを自覚していきながら、ほどいていく作業となります。
・想像の刺激を楽しみながら体験していくレッスン
・対話のレッスン
対話すること(感じて応じる)、つまり感応していくことを目指したトレーニングをしていきました。
これはサンフォード・マイズナーが提唱した「レペテション」トレーニングを原点に、掴みやすいものにしています。
体験レッスンの内容 後半
後半は、3/13と4/15で違う取組をしました。
・3/13は、エチュード(即興)
・4/15は、小脚本を使用してシーンを作る
初めて演技をする方もいる中で、その世界に飛び込んでくださいました。躊躇せずに飛び込めることってなかなか大人になっていくと難しいとおころがありますが、素晴らしいことですね。
小脚本に関しては、今回は1分程度の2人芝居を書き下ろして皆さんに配りました。脚本の読み解き方や対話のレッスンを通じて挑戦していただきました。おかげさまで、それぞれの持つ人生がふんわりと反映して面白いシーンが見れたと思います。本来は脚本を使用する段階までトレーニングをしっかりとやっていくのが私の手法でしたが、今回は「演技ってなんだろう」ということも楽しんでいただくためにご用意しました。
しかし、その後のアンケートにおきまして、短い脚本で人前で演じる機会があれば挑戦したいというお声が多かったこともあり、今後検討していくべきクラスだと感じております。
体験者の幅広さ
今回ご体験者様の職業もさまざまでした。
クリエイター、女優、会社員、ピアニスト、俳優などなど。
年齢層も20〜60代と広く、新しい交流が生まれていました。
演技をする環境は、年齢層関係なくフェアに渡り合えるとことが大きなメリットかも知れません。会社員では、先輩や上司とチームであったとしても、フェアな対話は難しく上から下への上意下達の世界が基本ではないでしょゆか。そんななかにあっては感じたことをぶつけながら対話することは困難に違いありません。
演技の空間は、そこの壁を越えながら、年齢差や個性の多様性を受け容れることが出発点でもあります。
新しい自分を発見してみてはいかがでしょうか。
カンプロ演技教室の趣旨
カンプロ演技教室ではガチの演技トレーニングの根底にあるものを使用して、一般向けに演技を触りやすいメソッドに置き換えております。
その触りやすいメソッドは私が25年演技に携わってきて、そして演技講師として培った15年の経験から、変形していったトレーニング方法なのです。一歩踏み出してトライされた各々に、ご自身の楽器を響かせていく方法をお伝えしながら、取り組んでいただいています。
宣伝でもお伝えしていますが、それこそが「演技を通して映像芸術・舞台芸術を学び、私生活のステージで輝くことができる教室」ということに繋がります。
カリキュラムについて
カンプロ演技教室のHPにも掲載しておりますが、こちらにも掲載しておきます。
ご参考ください。
- 感じたままに声を出すレッスン
- 呼吸と行動を繋げていくレッスン
- 呼吸と行動と声を繋げていくレッスン
- 自分のことを伝えていくレッスン
- 想像することを楽しむレッスン
- 想像の刺激を本物の刺激のように体験するレッスン
- 対話するレッスン
- 対話しながら動くレッスン
- 協力しながら1つのシーンを生きるレッスン
- 人前でお話しをするレッスン(モノローグ)
- 与えられた設定の中で生きてみる(脚本)
なんとなく「そんなものかぁ」と思っていただけたらと思います。
いよいよ、5/20スタート。1日から参加OKです。
月2回(金)×6ヵ月=12回という構成です。
金額:5,000円/1回
1シーズン12回と多くはありません。
基本的には12回継続参加が望ましいところ。
しかし、体験者の声でも全部参加が難しいなどのお話がありましたため、今回は1日だけの参加でもOKとしました。また、「お申込みフォーム」には参加希望日を選択するようになっていますので、そちらから是非ご選択ください。よろしくお願いいたします。
まとめ
忘れてはならないのは、演じる楽しさを感じること。
プロの俳優の中では、準備や俳優のトレーニング、さらに役への挑戦の中で「楽しい」なんて考えていられないことがたくさんあります。面白がれればそれはそれで素晴らしいのですが、自分の楽器をちゃんと使った演技は当然内容によっては大きな痛みを伴いながら生きることもあります。
いい演技をした後というのは、「何が起きていたか分からない・・・」くらいに没頭して「今を生きている(生きていた)」と言われています。まさに、この感覚が現代に生きる我々に足りない要素と言っても過言ではありません。情報が溢れ、何かするにも検索で情報を集め、恥をかかないように一生懸命。また、計算高く生きなければ生き残れない資本主義社会の中で、気を遣い過ぎて、まわりに振り回され、疲れがたまった心や体に必要な栄養素がここに隠れているのです。
それは「生きる」楽しさを瞬間瞬間に感じることでもあるかも知れません。
日常ではなかなか難しいところを、与えらえた環境(設定)の中であれば安心してして、「今を生きる」ことができたりするのです。それは現実への練習でもあり、トレーニングにもなり得ます。
自分という楽器を調律しに来てもらえたらと思います。
カンプロ演技教室は山縣有斗が所属する事務所主催の教室です。
他社の芸能プロなどでは出来ない部分が、弊社だからこそ私も出来ることがあります。
是非、1日からご参加くださいませ。