「こころみ」挿絵が語る。ピエロが語る。


「みあげる」 詩・散文集「こころみ」より
「みあげる」 詩・散文集「こころみ」より

このたび発売された
詩・散文集「こころみ」ですが

この中で挿絵を50枚近く描いています。
その事について
ちょっとだけ触れておきたい。

どれも
1分~3分で描いています。

その挿絵と一緒にちょっとだけ
その描き方を記載していきますね。

それと、表紙に作品中にも登場するピエロについて
今回はコメントしてみます。

「こころみ」を開いて
こころみ、挿絵

挿絵、一問一答型制作

じっくり描く
よりも
詩を読んで
インスピレーションで描いていきました。

自作の詩ですが
一度、想いを置いておいて
そして、初見の気分で詩を読んでみるのです。

そして、ipad pro で一気に描く
そんな繰り返しに挑戦しました。

ちなみに、自作の脚本を自分で 演出するときも
書いた脚本家としての想いなどは、いったん脇に置いておき
演出家として、ゼロから観ていき
演出としてのことを考えて作っていきます。

挿絵も、それと似ている?

挿絵の即興性について

即興性を大事にしていますが
適当に描いたのとは
もちろん、全然違います。

よく思われがちなのは
さっと描いたもんでしょ?
なんてこと。

さっと描いたには違いないですが
その、さっと、描くには
それまで描いたきた筆と自分の経験
積み重ねたものが
その1~3分に生かされるという事。

まだまだ未熟なのを大前提に置いておきますが・・・。

〇詩「あこがれ」の挿絵

想像しやすい
そのまま・・・

あこがれ、挿絵
あこがれ、挿絵

〇詩「夢のかけら」の挿絵

この足元
詩を読んで頂けたら
きっと何か感じられるかと思う。

夢のかけら
夢のかけら

〇詩「まとまらない」の挿絵

これも想像しやすいか

まとまらない、挿絵
まとまらない、挿絵

「俳優の」という項目の詩集は、本音があります。

今回、項目別に分けましたが
「俳優の」という項目

俳優という仕事
かれこれ22年くらいになりますか・・・(笑)
芸歴という言い方をすると、ですが。

山縣有斗は、芸能界でたいした活躍はしていないのですが(笑)
それは表向きな話で
多くの方は、テレビや映画で観る俳優が「俳優」で
あとは知らない、無名の、売れていない俳優、という
カテゴリーや色メガネを掛けて観がちです。

舞台「超絶ヒーロー」(2015)稽古場より
舞台「超絶ヒーロー」(2015)稽古場より

「俳優」というイメージ

皆さんの多くがイメージする「俳優」は
テレビや映画で観る俳優が「俳優」ですよね。
そうじゃない舞台も観てます!という方もいるでしょう。

テレビや映画で活躍する俳優が出演する舞台のことか
きっと宝塚歌劇団、劇団四季をイメージするのではないでしょうか。
しかし、それは世間一般的な「俳優」とは違って
ジャンルの違う「宝塚歌劇団女優」「劇団四季俳優」という「俳優」なのです。

私が言う「俳優」とは
ちょっと違ったイメージでとらえていないでしょうか。

舞台「超絶ヒーロー」(2015)、劇場にて
舞台「超絶ヒーロー」(2015)、劇場にて

じゃ「俳優」ってなんぞや?

多くの方が目にする「俳優」と言えば
テレビや映画で観る俳優が「俳優」ですよね。

実はそれって、様々な運が重なって、テレビや映画に出演しています。
それはすべての事柄に当てはまりますし、
「運も実力の内だ」という事はいったん脇に置いておきますね。

そして、その運で運ばれたご縁、仕事があり
その中で、素晴らしい力を発揮したりする方がいたり
広告代理店や事務所のパワーで、そこに居る方もいます。

俳優の資質、その姿形、生まれた場所、人間関係、業界に通じる関係
きっとあなたが南スーダンに生まれていたら
まったく役に立たないでしょう。
端的に言いすぎですけど。

ハリウッドと同じ尊重のされ方だったら、
違う人がテレビや映画で活躍した可能性もあります。
そこでの成功も運とご縁、だと思いますが。
その中で最高のActingを生み出す俳優になるかは俳優次第です。。。

何が言いたいかというと
テレビや映画で活躍するということは
[ 俳優という力以外の力]
に依存している率が高いのです。
つまり、演技力以外の力がそこを支配しています。

幸い、私自身も
素敵なドラマに呼ばれて出演させて頂く機会がありました。
それも、マネージャーやプロデューサーのご縁があってこそ
私自身の力など微塵にもありません。
と言わせて頂きます。
オーディションも様々なタイミング、好み、観る側の体調
色々と合わさったなかでの選択。

テレビや映画以外に
多くの素晴らしい俳優たちが存在していて
多くの努力を重ねた俳優が存在しているのです。

下北沢 演劇のメッカですね
下北沢 演劇のメッカですね

努力すらしない俳優もいますが( ノД`)シクシク…
それも相当数存在していることは否定しません。
これも、たくさん観てきました。。。
努力の仕方を知らない俳優が多い事が問題なのですが、
それはいったん置いておきます。

ズレから生まれた「詩」

その中で、世間一般的に「俳優」として抱いて観ている目線から
実際の、山縣という「俳優」目線は全然違っていて
その違いに時々、
笑ってしまったり
寂しくなったり
怒りたくなったり
苦しくなったり
することもありました。
今は、全然そんなことないですが・・・。
20代、30代前半の頃は、妙な気持ちになりましたね。

その世間一般とのズレ。
そのズレから「詩」が生まれています。
その挿絵は、まさに即興と言えども
潜在意識にタッチしてると思えていえます。

特に、俳優については「舞台」「俳優でしょ」という2編に託されてます。

「俳優」でしょ、挿絵
「俳優」でしょ、挿絵

ピエロと自分について

どこかで
自分と照らし合わせているんでしょうね。

表紙の絵のピエロ
「俳優の」の項目の絵は自分の分身として置いています。
自然とピエロが生まれました。
道化、とは悲しいサガが含まれています。
シャイクスピアの本でも「道化!」と言われる人たちの扱いたるや
俳優、脚本家、演出家、絵描きとして活動する自分を
「俳優」だけの目線、「脚本家」だけの目線
そんな偏見レーザービームに曝されたときに
感じる象徴的なキャラクターなのかも知れません。

とは言いつつ、そんなにひどい経験はしていないです。
幸いにも、たくさんの方々が
山縣有斗を照らして下さったおかげです。
重要なのは、自分の力ではなく
照らして頂いたおかげ、なのです、けども。

ピエロという役としても

ピエロという役としても
たとえばピエロという役が魅力的に感じたりして。
最近ではバットマンのジョーカーという役が
ヒース・レジャー、ホアキン・フェニックスと演じていて
とても魅力的な演技でした。

でも、これは演技ではなく
彼ら俳優自身の内部からウソをつかないものを引っ張り出している
そんなモノなのです。
アメリカでは[演技]とは言わないのです
[Acting]と言うんです。
行動すること、なんです。
だから演技を越えているんです。

彼らの心の内
辛く、怖くとも
尊厳を奪われた人としての葛藤から
心の蓋とはみ出してきたエネルギーとの導線が見えていきます。
それは、悪魔ではなく
「人」なのです。
その「人」に魅力を感じてしまいます。

〇余談ですが、目的による心の在り方

「俳優」ということ。
それは「脚本家」「演出家」「絵描き」よりも
随分、底辺なイメージを抱かせてしまうようですね。

一般的なイメージから与えられる作られたもの
例えば、それを「服」とするなら
その「服」を着せされてる感じが
たまらなく気分悪く、気持ち悪かった経験があります。

実は、それは「イメージ」であって
演技や表現力と関係なく、
自分に対して事実ではないという事が
自分や、好きな人、応援して下さる方々が分かっていれば
それで十分だと気が付けば、何でもないのですが。
そして「イメージ」に左右されず
真実の演技を追究していくだけで
十分世界は広がりました。

ようは自分が何を知っていて、何を目指して、
何を追究するか、分かっていると。
そうすると、世界は広がるのです。
「売れる」「賞賛される」「人を見返す」「有名になる」
ということを俳優という道での目的としていたら
きっと、苦しい世界にいたでしょうね(笑)

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まとめ

即興的に絵を描くこと
さっと描くことは
それ以前の蓄積からの
イマジネーションであること
2~3分で描いたとしても
数十年の経験が生きてるということ。

そして
表紙の絵が、なぜピエロなのか
こうやって書く、描く、というActingで
観えてきました。
分かっているけども
形にしてみると、また分かってきます。

イメージで物事を観ずに
実際に観てみること
をおすすめします。
それは、たくさんの地元アーティストさんや俳優
他の表現者たちに共通する思いです。
百聞は一見に如かず。
それで嫌いだったら、それでいいんです。
好きだったら、それでいいんです。
その際は、是非、その方に「好みです」とお伝え下さいませ。

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山縣有斗 詩・散文詩集
「こころみ」
全51編収録
販売価格:1,800円 (税抜)
モノクロ:134P

表現者の工房『工房めでたや』
舞台企画、役者、作曲、邦楽(箏、三弦)演奏、などを教授されている
友人の藤田祥子さんから、「こころみ」パイロット版をご購入頂きコメント頂きましたので参照しておきます。

藤田祥子さんからの読者の声
藤田祥子さんからの読者の声

About aritoo

アーティスト(俳優、脚本家、演出家、絵描き)として、感じたままを様々な媒体を通して放出。また芸能プロで演技講師に力を入れ、現在メソードアクティングを紐解きながら世界で通用する俳優を育成する。