「昨夜のクロッキー」と題して毎日連続でクロッキーを続けている山縣です。現在、220日以上連続でのクロッキーを夜な夜な継続しております。年末だろうとお正月だろうと旅行中だろうと、1日たったの10~30分だけ打ち込むだけのこと。短い時間でって決めていると出来るものですね。
目次
描き続けることで自分に起きた変化
150日までのことは最早2ヵ月以上前のことになるので、その時のことは忘れてしまっていますが、絵が残っているので思い出すと・・・。
さらっとうまく鉛筆が走る時と、そうでない時があって波を感じるようになりました。もっと勢いで描いていたのに妙に慎重になって描きなおしが続いて時間を使ってしまったりというのが始まってしまいドツボ。例えば、目が違う・・・と思ったら全体を描いたのちに目に拘って、観察しても違って、どんどん本質が見えなくなっていくようなことが起きました。
正解はない世界で、自分が決めた正解を作ればいいのに、「違う」と感じた時のブレイク感。見たままを描き写すといのこととはちょっと違っていてお伝えしにくいのですが、明確に捉えるというニュアンスを目指してるのです。そこで観察力が足りず錯覚にやられてしまう未熟さを噛みしめたり。
ダメな時ばかりではなく、悔しい時もあるからこそ、すーっと「あ、これだったんだ」という線を捉えた時の気持ちよさもまたひとしおなのです。それは一重に継続しているからこそ自分の感覚に気づけるということでしょうか。
101~150枚目の中で3枚ピックアップ
変化があったかを前回の投稿から比較してみてください。
今回からは50回刻みで記事にしていく所存です。もう枚数が増えて全部アップもなんだなかぁとなってきましたので(正直、大変なのです)。なので101~150枚目の中でたったの3枚をピックアップしました。あまりよろしくなかった作品は見せないよって手段です。だから成長しているように見えて、個人的に気に入った作品のみの提示なので、成長は闇の中・・・。
Day114
パパとハグ
【コメント】
も~~~個人的にたまりません。幸せでしかない状態でした(笑)絵を越えて・・・。
Day123
らくがき中
【コメント】
らくがきしながら寝てしまったのか
まだ薄目を開けて描いているのか
それとも?
子どもっぽさがたまらない一枚になりました。
Day138
見上げる顔
【コメント】
難しい角度なのですが、すーっと描けた好例でした。迷いがなくすーっと鉛筆が走った時の一枚
大人のクロッキーが久しぶりに開催されました。
ジョイントワークスが企画するクロッキー会が「大人のクロッキー会」です。歌舞伎町やら横浜の居酒屋やら色んな場所で開催される、ちょっと不思議なクロッキー会。今回はおよそ2年ぶりに参加。場所は、横浜の「似て非Works」という不思議な空間で開催されました。面白い空間。和室でやや暗いので照明がもう少し欲しいというのはありましたが、モデルの陰影が強調されてそれはそれで良かったです。
コンテ(硬いパステル)を初使用
今回参加されていた方がコンテでクロッキーをされていて、その力強い線に惹かれてしまいました。コンテというのは、言い換えれば「パステルの硬いやつ」です。物凄い大きな紙にガシガシと描いている雄姿を見て、ちょっと凄いぞってなったのです。そして、力強いくていいなぁと見ていたところ、ついつい「使ってみていいですか?」なんて言ってみたのです。すると「どうぞどうぞ」と優しく勧めてくださいました。こういう時、さっと甘えさせていただくのが私の信条(末っ子魂なのかも知れません)。「それではぜひ」とご賞味させていただきました。
これがまた、鉛筆とは違って、思いっきりな線をドカッと!できちゃうわけです。ぼかしも強いエネルギーが出ていくような感覚。とても心地良く、線が大胆になっていくのを味わいながらザクザクと描いて行けました。
同じポーズを鉛筆とコンテと2つのツールで描き分けてみましたので、ご参照下さい。
※作品がポリシー違反の為削除いたしました(2023/05/17)
日本出版美術連盟のクロッキー会
昨年10月より参加させていただいてる日本出版美術連盟のクロッキー会。銀座で開催という少し背筋がピリッとなる地で、やや緊張気味に訪れたのは10月。コロナ禍で長い間、開催できずにいたそうで、その復活1回目の参加。たくさんのアーティストさんが参加されていました。画材や筆跡などそれぞれのツールや作品土台の違いがまた面白く、他の方の作品を見るとまたいい刺激になりました。
モデルさんも毎回違っていて毎回新鮮にクロッキーをしながら発見があります。体格や顔つきなど違うのが当たり前ですが、その当たり前の個性をひしひしと受け止めることができるのです。
※作品がポリシー違反の為削除いたしました(2023/05/17)
まとめ
毎日続けていると、「面倒だなぁ」「早く寝たいなぁ」なんて思ったりするのですが、1年は継続してみるか〜、という気持ちが芽生えて努力しています。
描くことも努力の一つですが、手応えを感じる瞬間や、自然にはまった線への感動に引き寄せられています。えーほん展から繋がり水墨画家の涌井陽一さんからのご縁で日本美術出版のクロッキー会もお誘いいただき、定期的に刺激があるのも有難いこと。そして、ジョイントワークス主催の大人のクロッキー会はまた雰囲気が違っていて、身を置く環境に影響を受けながら楽しむ面白さがあります。
クロッキー会の中で、色々な方の作品を拝見するにつけ、「同じ絵」というのはないことに気が付きます。個性もあるし、最初からずらして描いている方もいるし、むしろまっすぐに描く方もいるし、水彩や、インク、墨汁、筆、ボールペンなど様々なツールで作品が生まれています。これって絵の面白さだなぁと改めて思うのです。もうちょっと突き進んで、さらに自分の絵を発見してみたいところです。
さらなるクオリティアップが、これからどう結果に結びつくかは分からないですが、期待せずに生まれるものを大切に継続していきたいと思っています。
もちろん、またblogやSNSを通じてアップしていきますね。
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