何だか、凄いタイトルだと思われますが、凄い事ではなく本当に酷い状況なのです。 ご存知だと思いますが、オーストラリアの火事は現在進行形で被害を拡大し、恵の雨も土壌を失った土が洪水をもたらして大変な事になっています。 連日入って来るニュースもありますが、この事の報道が減っていくのが現状です。
日々更新されていく情報は、特に行き過ぎた市場主義社会では、大切な情報よりも「ウケのいい情報」が目についていきます。 そんな社会なのですから、それが悪いとは言えませんが、自分で情報を追いかけていかない限り、参加していかない限り、たとえ、地球規模で危険な関心事でも、未来のあたなに影響を及ぼすことでも、フェイドアウトしていきます。
目次
描き初め(かきぞめ)2020年
年始には、三賀日に何かしら絵を描いていますが
今年は、ちょっとゆっくりなスタートとなっていました。
そんな中、今年はこちらの作品になりました。
もうピンと来た方もいるかも知れません。
そうです、上記の現在進行形の惨事に向けての行動なのです。
この作品を描いたのは、昨年、阿佐ヶ谷アートストリートでお世話になった画家の、 森志らべ さんが中心に企画された「コアラ袋プロジェクト」がきっかけでした。
コアラ袋プロジェクトとは?
画家・アーティストの森志らべ さんが、取りまとめをされ、様々な参加アーティストの作品の販売額をオーストラリア大規模火災募金に当てていくプロジェクトです。 各アーティストは一人で何作品も提供が可能、アーティストごとにエントリーナンバーが割り振られます。エントリーナンバー協賛作品は、2020円にて販売。 郵送の方は、郵送代を差し引いた全額を多摩動物公園内オーストラリア大規模火災募金へ届けるプロジェクトです。
▽アトリエ志らべ
コアラ袋プロジェクト、エントリー作品購入方法
ご希望の方は、エントリーナンバーをお知らせ頂ければ、申し込みの方に、作品を郵送します。 申し込まれた方は、作品に振込のご案内を同封致しますので、お支払い頂くようになります。
Facebookのページでご案内しておりますので、お手数ですが、下記まで飛んで下さい。
▽オーストラリア大規模火災コアラ袋プロジェクト(Facebook)
コアラ袋プロジェクト以外にも、鳥飼規世さんの募金作品プロジェクト、多摩動物公園、井の頭動物園など、各地の動物園でも、募金が始まっています。
ご近所に、動物園などが、ある方は動物園などに、是非お問い合わせ下さい。
鳥飼規世さんの募金作品プロジェクト
こちらは、 鳥飼規世さんの サイトです。
コアラ袋プロジェクトをきっかけに、鳥飼規世さんの募金プロジェクトを知りました。ポストカードで、温かい作品群を描いていらっしゃいます。こちらも是非、ご参考下さい。
固有の生態系を持つオーストラリアの動物たち。彼らの住む森林が今火災で失われようとしています。被災した動物は2020年1月現在で10億頭とも言われ、もとから絶滅危惧種として心配された動物たちが深刻な状況に直面しています。このことは動物の生態系を狂わせ、地球全体の環境にも危機を及ぼしているといっても過言ではありません。
一絵描きとして大きなことはできませんが、少しでもそんな動物たちの役にたてたらと思い企画を立ち上げました。
「画家・鳥飼規世のウェブサイト」より抜粋
▽画家・鳥飼規世のポストカードチャリティサイト
大火災は、地球温暖化が影響している?
このオーストラリアの火事が、今後どのような影響を世界に与えていくのか・・・。
2020年1月現在、コアラは2万5千匹が亡くなっているそうです。 カンガルーやカモノハシなどの野生動物のほか、羊などの家畜など、12億5千万匹が犠牲に。
原因のひとつに地球温暖化があがっています。
観測史上46℃を記録し、乾燥した大地を襲った火事。
昨年のカリフォルニアの火事、アマゾンの火事も記憶に新しいですが、どれほどの森林が灰になっていったのでしょうか?
2018年には、カリフォルニア州は史上最悪の山火事があり、ウィルスミスの豪邸の間近に来たというニュースも記憶に新しいですが、 その翌年には、2019年のシベリアの森林火災では2万6000平方kmが焼失したそうです。そして、オーストラリアの森林延焼面積は約103,000平方km(2020年1月11日現在)で、韓国全土の面積に匹敵するそうです。数字を比較すると、規模が圧倒的に違うことが伝わってきます。
▽参考ページ
声を挙げた、グレタさん
化石燃料の大量使用、二酸化炭素の大量放出が地球温暖化の原因のひとつとなっています。 経済発展の為には、それを原因と認める事が出来ないかのように、疑問を投げかけ行動を後まわししていくような姿が垣間見れます。
だからこそ、グレタさんは、怒って声を挙げたのです。
彼女の影響力に、タジタジな大人たち。
「サスペンス全史」「ホモ・デウス」の著者:ユヴァル・ノア・ハラリ氏がその著書でも伝えたように「経済成長」という世界最大の宗教にとりつかれた現代社会は、「成長」=「善」、「停滞」=「悪」と捉え、現行の行いを危険だと察知しながらも止める事が出来ないのです。
しかし、全体規模で、アクションを起こさない事には、例えば30年後どうなっているのか分かりません。 世界規模で地球温暖化対策として動いた(これもゆっくりですが)パリ協定も、トランプ大統領就任後にあっさりアメリカは離脱・・・。 これで認識が変わる!と歓声を挙げたパリ協定は、大国の離脱で揺れました。
それは、工業・産業・畜産業に大いに影響する為、「経済」と「政治資金(献金を受ける企業)」に都合が悪いというのが見えていました。
一部の人のアメリカンファーストよりも、アースファースト(earth first)にはできないものでしょうか?
市場主義・資本主義の名のもとに破壊されて来た環境
豊にする為に、破壊してきた森林、海。
しかし、「幸せ」を感じる指数は決して上がった訳ではなく、満足度は変わらないか、むしろ下がっているというデータや意見もあります。便利品が少なくモノが少なかった頃の方が「信仰」などによって満足度は高かったという調査もあります。 新しい便利品が登場すれば、”もっともっと”と欲しがり、新商品が開発され、ちょっとしか変化がなくても「買わなければいけない」気がして、購買を煽るテレビCM、看板。 新宿の街看板を見れば、広告の山・・・宣伝の為の曲、宣伝の為の番組・・・溢れてしまっています。
それ全体が「悪」ではないですが・・・
経済成長の為の犠牲が、生態系を犠牲にし続けているのは明白です。
安価な珈琲、小麦、コーン、油の為に、アマゾンやその他世界中の原生林や森が破壊され、原住民を搾取したり、その土地から追い出したり・・・。
その為にライフスタイルを変えてく事、消費社会を持続可能社会にしていくこと。 使い捨てを見直す事、大量生産を見直す事、経済至上主義「成長」から「成長しなくていい」視点を持つこと。 出来たらいいな、ではなくAct(行動)していかない限り、心配でなりません。
たとえば、映画「インサイダー」も是非
タバコ大手会社が発がん性物質がある事を認識しながら、その発がん性がないという事を証明する為に雇った研修者たちは「発がん性がある」という事を絶対に可能性すら認めず、発がん性がない事を証明する事に必死でした。
研究は、結果を証明するために研究するため、証明できない課題をいつまでも大金もらってやり続けるのです。そういう方々を御用達学者と日本では呼んでいます。
御用達学者たちは、発がん性をどうしても認めたり、発見してはいけなかったのです。 だから長年証拠がなかったのです。発がん性を発見した場合は、その研究者は首になり、学会から干す事で研究できなくすること、脅す事でタバコ村を守ってきたのです。
敢えて映画ですが、この当たり、アル・パチーノ主演映画「インサイダー」も是非ご参考下さい。
原子力村も同じですよね?
放射能のよる影響がある、地震による危険、を訴えて来た学者達は干され、「放射能は問題ない」と発表する事が出来る学者に大金を払って言わせていたようなもの。 二酸化炭素による影響を、放射能による生物被害の可能性があるのであれば、その可能性を無視した政策ではなく、踏まえた政策が出来ないのでどうしてなのか?
疑問に思いませんか?
危険な可能性を伝える事ですら、放射能やたばこの発がん性はNGだった時代があったのです。 だから、たくさんのアーティストが様々な訴えをして世界の認知を変えようとしてきた歴史があります。
地球温暖化が自然現象で人間の営みによる影響がないのなら大バンザイ!
地球温暖化が自然現象で人間の営みによる影響がないのなら大バンザイですよ(笑) だったら、しょうがないと言えるかも知れません。
ですが、人間の営みが多いに影響している「可能性がある」のであれば、まずは考慮して対応していかなければと思わざるを得ません。「地球温暖化はない!」と過去の気温のうねりを示した表を観て、最終的にある科学者はこう言います。「だから経済を止めること、停滞させてはならないのです」と。
経済成長と温暖化はない、これがセットになって来る視点からの言葉になってきます。信じられますか?
例えば、危険な可能性がある毒素を、子どもに与えますか?一応、距離を置いたり、いったん考えますよね?それはしない、食べ続けろ!でないと困るんだ、と言っているようにも聞こえます。
個人的には、ただちに影響はない、と同じニュアンスがにおってきます。どう思いますか?
さて、経済の歯車を止めないために言い訳して一切を認めない人や国はどこですか?
広告は基本的に企業のもの
事実や可能性を、企業の宣伝よりも本当は伝えていかなければと思いますが、広告は基本的に企業のもの。 そんな事を伝えるはずはありません。
日本の若き環境大臣が何も知らず、地球温暖化の会議でステーキを食べる姿が世界的にも失笑されたり、化石エネルギーや火力発電の二酸化炭素放出について、何の対策もなく、さらなる失笑を受けた事も最近ありました。
牛肉産業、どうして安価なステーキ屋やハンバーグ屋、ファーストフード、スーパーにたくさん溢れているのでしょうか? 過酷な環境で大量生産された牛(この言い方も辛いですが・・・)がいるからです。
その牛たちがエサを食べて放出する、メタンガスがオゾン層を破壊する一因になっているのです。これは有名な事実だと思いますが、知らない人は多いかも知れません。
それが現状です。
だれがグレタさんを笑いものにできるのでしょうか?
怖いですよね、データに基づいて事実を突きつけられたら、どういう訳か無知な人は怒るのです。 お互いに知らない部分を勉強し合えたら、否定し合うのではなく、勉強し合えたらと思います。
しかし、悠長な事を言っている時間は、地球にはないかもですが・・・。
コアラのマーチのAct(行動)!
最近まで知らなかったのですが、コアラのマーチはちゃんと行動していたようです。好きなチョコレートお菓子のひとつです。購入すると、少しばかり力になれているのであれば嬉しいですね。
コアラのマーチ、応援します!
▽こちらにも詳しくありあす→ photraveller Yori
まとめ
コアラ袋プロジェクトは、アーティストがそれぞれ提供した作品群(コアラ袋)を一律の価格で販売し、その売上を多摩自然動物園内オーストラリア大規模火災募金へ届けます。
行動をおこすことは勇気がいります。
全てを手配する、森志らべさんが大変ですが、そのように行動して下さり、感謝しかありません。 何かしようにも、どうしたらいいか考えるとき、行動を起こす方がいるとほっとしますし、地球の為とは大げさではなく、役立てたいと思うからです。
しかも、それぞれのスタンスで、それぞれが出来る範囲で、というのがおこがましいですが大切だと思っています。 今回は、アートして、そのように行動させて頂けたことを有難く思っています。
今回29名ものアーティストが作品を提供しています。素晴らしいです。
ちなみに、山縣作品は、お陰様で新しい家族のもとに旅立ったそうです。
ご購入、ありがとうございました。
どんなきっかけでも、何が起きてるのか、伝わっていくことを願っています。
One thought on “オーストラリアの火事から見つめる、僕らの行動。”
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