こんにちは、イラストレーター・絵描きをしている、ひころーるです。
イラストレーターに関しては、勝手に「ひころーる」と名乗ることにしてみました笑
私は一児のパパということで、
娘が2〜3歳にかけての頃、娘をモデルに365日毎日クロッキーをし続けた経緯があります。
そんな1年があり、自分の対象の捉え方は確実に変化したし、大きな財産になっています。
現在は、イラストレーターとして、企業や個人事業主さん依頼のイラストや、個人様からのアイコン、マスコットキャラなどご依頼いただき、いろいろなイラストを描いてお仕事をしています。
さて、今回は水彩画について。
デジタルではなく、ほんとの水彩画です。
実は、私は現在、水彩画教室の講師もやっています。
契約上、場所はお教えできない環境下ではありますが、生徒さんと楽しい時間を過ごしながら水彩画を私自身楽しんでいるのです。
そう、その楽しさを共有したいという気持ちも講師という仕事に繋がっています。
一方的な技術を教えるというスタンスではなく、生徒さんの絵の可能性を育むといったニュアンスです。
基本的には季節に合わせた静物のモチーフを1点持ち込み、描いていただくのですが、今回はハロウィンという10月の季節の楽しみとして想像しながら楽しむことに挑戦しました。
実物を置いて、ではなく、いろいろなモチーフをご自身で想像して描くという挑戦です。
目次
モチーフがない中で想像で描くのは難しい
目の前に実際にモノがあって描く方が、デッサンにつながり、リアリティも楽しめます。
ところが、想像で描くとなると途端に下書きの鉛筆の手が止まるなんてことがあります。
想像力を使うには、想像するだけの材料が必要だったりするのです。
普段、想像で描き慣れている人もいればそうでない人もいます。
どんどん手が進む人ってすごいですよね。
街はすっかりハロウィンの雑貨やイベントポスターに溢れかえっています。
目にすることも多くなってきました。
実はインプットを無意識にうちにしていたりするんです。
それがきっかけがあるとスルスルっと想像が動き出す。
今回は生徒さんにとっても、想像で描くことに挑戦してもらいました。
想像で描くために、大まかな輪郭としてのイラストで想像力を刺激する
どうやって描いたらいいんだろう?
ハロウィンってどんなんだったっけ?
と一瞬悩んだりすると思います。
そんな時、こんな雰囲気でやってみましょう。
と提案すると、ふっと想像力が刺激されて、頭の中でイメージが湧き起こるきっかけになったりするんです。
答えを提示するのとは、ちょっと違うんです。
ああ、そんなふうに考えたらいいんだ!
かぼちゃってこんな感じでしたよね!
日常の中、過去の記憶の中で、見てきたもの、蓄積されたもの、そういったハロウィン世界がふわっと出てくる「スタートボタン」を押した感じになるのです。
想像力は狭めていくことで、限定的になり、ゴールが見えてくる
こんな感じで円を描いて、大まかに色々と配置して制作してみましょう。
そんな感じです。
こういうふうに描きましょう、とはいわない
静物画でモチーフがある時は、水彩画の色を乗せていく順番など、化学反応が起こりやすい流れを説明しながらやったりしますが、想像から描く場合は、言わないのです。
大事なのは、想像力を限定的にしていくこと。
たとえば、広い海の中で、自由に泳いで〜と言われても、どこに向かって泳いでいいか分からない、怖いといった気持ちになると思います。
こういうふうなゴールになんとなく向かいましょう〜で、描ける要素が広がっていくということですね。
限定的にする。
水彩画の面白さ
私は、アクリル画、アクリルガッシュを使用して描いていましたが、近年水彩画に切り替えて、滲みの面白さにハマっています。
iPadのお絵描きツールでも、水彩の滲みはかなりリアリティを増していますが、やはりどうしても実際のものとは違う。
当たり前ですけど、そうなんです。
筆に含む水の量、水の量、筆につける絵の具の量、そこまでデジタルは反映できないからです。
色を抽出する時に、水と絵の具の量をそれぞれ計算することがありません。
かといって人間である私は、計算しつくして、すべての量を測ってるわけではなく、感覚のままだったりします。
その時って、右脳がすごい動いてる感覚があるんです。
そのポワーンとなるような時間が、好きなんですよ。
伝われば幸いです。
想像で描く水彩画のまとめ
美大も美術系学校の出身でもない私が、水彩画教室の講師をしています。
それは、独学だったり、水彩画教室のワークショップを受講したりしながら磨いてきたものです。
また下書きに関しては、えんぴつで描いてきた自分の技術の蓄積が反映されます。
そして、何より伝えれる要素は「楽しさ」なのです。
透明水彩の面白さは、先にもお伝えしましたが、滲み。
予期した滲みと、予期せぬ滲み。
技術的に、そうした予期した滲み効果と、たまたまそのタイミングでそうなって生まれた色味。
ワクワク感があります。
紙の上で、色たちをマッチングさせているようなものですよね。
ほとんどの場合、失敗などなく、その時だからこそ生まれた出会いとして成功なんです。
また想像で描く場合は、似ている、似ていないから少し離れて自由になりやすい。
日本の美術教育の中での軋轢として「似ているのが正解」という価値観や思い込みから離れることで、楽しさは湧きますよね。
生徒さんのハロウィンの水彩画イラスト。
私の作品にはない魔女を描いたり、不思議なおばけを描いたり、楽しい時間になりました。
水彩画をぜひ楽しんでみましょう。
季節感を取り入れると、その時間って貴重感が増します。