山の日ですね! 奥穂高岳へ挑戦した7月(前編)


本日は、山の日
という事で、登山好きな山縣(Arito Art)としても
スルー出来ない日なのです。

穂高岳山荘のテント場から

毎年、特に夏山は挑戦しております。
昨年から始めた、山のテント泊(略してテン泊)も
何度もテントを張って、畳んでを繰り返すと
慣れて、どこでも生きていけるような気がするくらいです。
夫婦でどんどん逞しくなってきております。

今年は7月末
梅雨明け直前から
北アルプスの、奥穂高岳(3190m)に挑戦して来ました!
日本第三位の山。

コースは
上高地→横尾(1泊)
→涸沢→穂高岳山荘→奥穂高→穂高岳山荘テント場(1泊)
→横尾→徳澤(1泊)
→徳澤→上高地(1泊)

若干の高山病のようで
頭が痛くなったり
身体が冷えたりで
山を下りてから
ゆっくりと自然の中で過ごしました。

175万年前の噴火からうまれた山々
氷河地形が残る涸沢カールなど
どれも、まさに自然が生み出したアート!

約1年ぶりの上高地

雨続きの7月
なかなか晴れ間が見えない中
山の天気の予報も雨と雷
そんな中、7月下旬に上高地へ

上高地へ降り立つ、山縣有斗

すると、綺麗に晴れ渡った空が広がって
穂高連峰もしっかりと観える状態がありました

有名な河童橋
何度来ても、ここからの景色は素晴らしい
透き通る梓川の美しさ
太陽光の反射
バックに雪が残る、穂高連峰
そして、河童橋

毎回感動がある、上高地

上高地は、観光地として
登山客からホテル泊りや日帰りでハイキングに来たり
景色をゆっくりと楽しむ人たちで溢れ
ワイワイしている雰囲気です。

この日のうちに、横尾まで3時間の道のりを歩きます

Day1 横尾での1泊

上高地→明神館→徳澤→横尾
各「→」の間が1時間くらいの、
なだらかなハイキングコースのような道です
梓川に沿いながら歩く道

明神館へ向かう道中 素敵な景色が続く

明神館の近くの明神池は
早朝、神々しいです
浅く透き通る池は、背景を映し出す
感動します
でも、今回は、天気も不安なので先を急ぐ

景色を楽しみつつ
徳澤ソフト、うまし

徳澤では、有名な徳澤ソフトを
しっかりと堪能して、一息入れて、さらに先へ

そして、横尾に到着
目の前の橋を渡って梓川を越えれば
いよいよ、涸沢カールに向かう道になります
それは明日から、という事で

横尾、到着

こちらにテントを張って1泊
屏風岩を近くに見上げながら
美味しい温かい即席料理を食べて午後8時過ぎには就寝

山の一日は早く始まり早く終わるのです。

夜中、雨にテントが打たれても
朝には、雲は流れ、晴れ間が生まれました。

Day2 横尾から一気に奥穂高岳まで!

朝6時ころに目覚めると
まわりのテントはほとんどなく
5時過ぎには畳んで、多くの登山者は出発している

横尾から見た、モルゲンロート?神々しい

少し、ゆっくりと準備をして
朝7時に、出発!

屏風岩をぐる迂回するように
川沿いを歩いていき

圧倒的な屏風岩!

橋を渡って
急な坂道を昇っていく。
ここからが、正直、かなりキツい。

この吊り橋、意外と怖い!でも楽しい。

しかも、今年は雨が続いて、晴れ間が少なかった為
雪がたくさん残っていて
滑りやすい
雪が凍っていて、途中、危険な雪の上を
登って行きました

そして、なんとか朝10時近くには
涸沢カールへ到着

涸沢カール

美しい、カール状の地形
ここに朝日が当たって、オレンジ色に穂高連峰と
カールが光るときが
「モルゲンロート」
と呼ばれています

氷河が解けて残った地形、涸沢カール

まだ、そのオレンジを観れてないですが
オレンジではなく、朝日が美しく当たる瞬間は
それだけで、自然の素晴らしさを感じずにはいられません。

涸沢小屋の豚汁、おでん!

妻と、涸沢小屋で一息。
おでん、豚汁を食べて、生き返る(笑)
いやぁ、最高!
この場所で食う、暖かな豚汁やおでんは、「お宝」です。
ビールもいきたいところだけど、まだ登るのなし!!

この時点で、標高2350m!

この場所に来たのは2回目です。
初めて登山を始めた頃は
ここで1泊して、翌日降りました。
ですので、ここから先に登る時が遂にきた!
という気持ち。

午前10時過ぎ、穂高岳山荘までは行こう!
という事で、準備して、すぐに出発!

穂高岳山荘までに道のりは過酷なザイテングラード!

涸沢小屋の上から歩いて、急な山を登っていく
だんだんと植物の絶対領域入り
どんどん木々が低くなっていく
そして、茂みから出ると
どーんと
切り立った穂高連峰のお腹にいる状態に!

見上げたら、もう刺々しい穂高連峰

涸沢カールにヘリコプターが
物資を運んでくる時には
ヘリコプターより上の位置に自分がいることに
興奮しつつも
若干の恐怖を覚える

写真では急斜面が伝わりづらい~

そして、急こう配な、というより
もう、崖!
ボルダリング状態な
ザイテングラード!へ挑戦

ザイテングラード

酸素がだんだんと薄くなっていくので
ちょっと登るだけで
息が切れてくる

そんな過酷な環境で挑む、アドベンチャー
ザイテングラードへ

ここ、ザイテングラード

そして、テントが入ったザック(リュック)は
18㎏はあり、それを背負っての80度近くの傾斜は

凄い景色

正直、命がけ・・・
ヘルメットを装着して
ゆっくりと一歩一歩いく。。。

ボルダリグ
チェーン
梯子・・・

写真の角度が変だけど、でも、これくらいな角度に感じる

相当なアドベンチャーでした!

毎年、ここでは滑落事故があるようです。
意外と、お年寄りや、登山部の高校生などが
サクサクと行くことに驚く
事故がないことを祈りつつ

飽くまで自分たちのペースで
慎重に登っていきました。

穂高岳山荘到着!

ザイテングラードを1時間以上かけて登り切り
何とか、命からがら夫婦で穂高岳山荘に到着

雪が残る、穂高岳山荘のテラス下

その時点でクタクタだが
午後からの雨予報があったので
心配していたけど、何とか13時半くらいには到着

ひとまずはテントを立てて
一息を入れる

テントを張って、テントからみる奥穂高岳

その時点で15時近く。
明日、奥穂高岳山頂に行くか、今行くか
2人で葛藤。。
片道40分程度の山頂への登山。

午後からの雨予報でも、山の天気は読めず
現在は晴れている
そして、明日は雨という予報がある
あの崖を登って、また明日降りる際に大雨だったら
正直怖い・・・

大雨になる前に
早朝に下山を始めた方がいいので
朝一で奥穂高岳に登る時間がないかも知れない

という事で
予定通りに、今日のうちに奥穂高岳山頂を目指す事に。

奥穂高岳山頂へ

穂高岳山荘を挟んでテント場の反対側が
奥穂高岳への登山道

奥穂高岳、入口

ぱっと見、山頂近いんじゃないかな?
って思うよね?

そう思っていたんだけど・・・
あの先端が山頂じゃないっていう(笑)
分かっていなかった・・・

しかも、いきなり長めの梯子の2連続
そこからがまた、ボルダリングで登るのような
90度の斜面を登るっていう
いきなりのハードルの高さに
妻も躊躇・・・

ダンサーの妻は、
実はボルダリング経験者で
身体が柔らかいので
Arito Artより、全然届く岩の範囲が違うっていう・・・
でも、怖いと思えるほどの斜面がいきなり、なんです!

「戻ってもいいよ」と言いつつ
「頑張ってみる」と妻
疲れた体を起こして
一緒に挑んでくれました。
感謝。

だからこそ、安全第一に、ゆっくりと登るのです。

険しい奥穂高岳への道

しかし・・・
登っても、登っても、
また更に先の山頂のような尖ったてっぺんが見えて
「あれだよ多分」
と何度言ったか分からない
急こう配を登っていく
正直、体力はけっこう限界に来ていたので
厳しい状態

あれが山頂?

ガスがどんどん増えてきて
視界も悪くなっていき
ヘロヘロになりながら

それでも
それでも
もう少し
もう少し
すれ違った人は、足首から擦り傷で血を流してるし・・・
足元サンダルだし
どうなってんだ・・・ていう

あともう少し

諦めかけた妻を励ましつつ
もしかしてアレ!
という、オホリの形が見えた時、「やっと!」
という感覚に。
そして、無事に山頂に到着!!

しかし、まわりは何も見えない(笑)
爽快感というか、心配感!

それでも、日本三位の3190mを制覇した!
という満足度を味わった。

奥穂高岳山頂からの穂高岳山荘への下山

何とか極めた山頂
景色を堪能したかったが
思ったより時間が経過したので

急いで下山
しかも、雨が降り始め
テントに大きな荷物を置いて
軽いウィンドブレーカーで山頂に挑んだのです。
雨が強くなると、やはり
どんどん体が冷えていくのが分かる

ほんと20分くらい前までは
すれ違っていた他の登山客が
今やまったくいない状態に

我々は
恐らく、この日最後の
奥穂高岳山頂の登頂者じゃないだろうか

焦らず、焦らず
登りよりも
下山時の事故が多い
そんな想いで下っていく

急ぎつつ
慌てずに
ゆっくりと足元を
ヘロヘロになりながら降りました。

そのころには、ザーザー降り・・・
すっかり体が冷えてしまい
頭痛がおこり始めました

テント場に急いで戻って、
といってもゆっくりな足取り

だってここは
標高約3000mのテント場
すぐに息切れ
深呼吸を連発して何とか凌ぐ

テントに入って
濡れた服を着替えて
温かい食べ物(ラーメンやアルファ米)を食べて
ようやく、落ち着く。

この時点で18時近く。

すると、雨が止んで・・・

素晴らしい景色が顔を出しました。
高山病になりつつ

テントから見える世界

この絶景に

雨が止み、光が当たる奥穂高岳

ああ、来て良かったと
思うのです。

生きている!!

(後編に続く・・・)

About aritoo

アーティスト(俳優、脚本家、演出家、絵描き)として、感じたままを様々な媒体を通して放出。また芸能プロで演技講師に力を入れ、現在メソードアクティングを紐解きながら世界で通用する俳優を育成する。

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