Amazon Prime Video独占配信映画「トゥモロー・ウォー」の感想と面白かったポイント3点!


SF大作「トゥモロー・ウォー」の感想
SF大作「トゥモロー・ウォー」の感想

ジュラシックワールドで主演するクリス・プラット主演のSF大作映画「トゥモロー・ウォー」を鑑賞。2020年12月劇場公開予定だった映画が、新型コロナウィルスの影響で公開を延期し、満を持してAmazonプライムビデオで独占配信された映画なのです。実はSF大作って言われている映画って、過去から考えると今回は何番煎じになってしまうだろうか、と心配していたところもありました。しかし、不安は払拭され、その展開やフリの回収の面白さを含め「なるほどなぁ~」なんてうなった映画となったのです。ちなみにですが、自宅のテレビがわりと大型で、さらにヘッドフォンで観ましたので、映画に集中できた環境であったのも楽しめた大きな要因。配信ですので、その辺しっかり準備すると尚いいですよね。ヘッドフォンって音響をしっかりとキャッチできますので、劇場の雰囲気を味わいつつ観れる環境ではないでしょうか。迫力満点で映画を味わえます。
そして、個人的に何が面白かったのか3点ほどピックアップします。

★面白かったポイント3点!
・エイリアンの形態(デザイン)
・親子関係の物語
・地球温暖化が関係していること

「トゥモロー・ウォー」あらすじ

“未来の戦争”に徴兵された1人の家庭的な男。人類の運命は、彼が“過去”に向き合えるかどうかにかかっていた――。2020年、世界中が熱視線を注ぐサッカーの試合中、ピッチ中央に突如、青白いプラズマのような何かが発生する。その向こうから重火器を装備した軍勢が現れ、リーダーと思しき女性が世界へ向けてこう言い放った。
「私たちは30年後の“あなたたち”だ」
2051年からやってきたという彼女たちは、人類は30年後に未知の生物と戦争になり、やがて敗北するという衝撃の事実を告げる。人類が生き残る唯一の希望は、“現代の民間人ら”を“未来に兵士”として送り込み、戦いに加勢することだという。
妻と娘を愛する高校教師ダン・フォレスター(プラット)は、その1人に選ばれる。戦争は「7割が生きて帰ってこられない」とされていた。しかしダンは、まだ幼い娘の未来を守るため戦うことを決意。疎遠になっていた父親(J・K・シモンズ)や、未来の優秀な科学者(イボンヌ・ストラホフスキー)とともに、地球の運命を変えようと立ち上がる。

映画ドットコム参照

「トゥモロー・ウォー」公式トレーラー

「トゥモロー・ウォー」の面白さのポイント3点 ※ネタバレ注意

エイリアンの形態(ホワイトスパイクのデザイン)

何といっても、そのエイリアンのデザインが気持ち悪いのです。これに尽きます(笑)
ここでは、エイリアンの名前は「ホワイトスパイク」と呼ばれています。
いやぁ、気持ち悪い。白いってグレイ星人(アーモンド形の目のよくある宇宙人)以外ではなかなか斬新じゃないでしょうか。エイリアンと言えば、アカデミー賞視覚効果賞受賞のデザイナーのH・R・ギーガー。私は彼のドキュメンタリー映画「DARK STAR H・R・ギーガーの世界」も観るほど、あの美的センスにおののいて今に至ります。
あのエイリアンを越えるエイリアンにまだ出会っていません。実は今回も出会ってはないのですが、何といっても面喰ったのは「白さ」。ちょっと映画「トレマーズ」の肌の気持ち悪さ、でも素早い動き、機動戦士ガンダムで言うところの「ファンネル」のような触覚の使い方、色々混ざってマニアックな面白さがありました。得体が知れないあの姿、白くて嫌な質感と口の中の気持ち悪さ、嫌いじゃないです。あとは機敏なうえに数が多いという、ゾンビ映画にもなりかねない圧倒的な光景にやられました。ジュラシックワールドで言うところの、ブルーの機敏さです。
そして、完全ネタバレですが「エイリアン2」と同じ構造の映画になりますが、まさにエイリアンクィーンが存在しているのです。だけで、最後の対決が楽しみになる映画でした。
ちなみにホワイトスパイクのデザインは、ケン・バルテルミ。「メイズ・ランナー」シリーズや「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」に参加してきたクリーチャーデザイナーさんです。

親子関係

映画「トゥモロー・ウォー」 親子のシーン
映画「トゥモロー・ウォー」 親子のシーン

今回は主役のクリス・プラットの父親役に「セッション」の鬼先生役だったJ・K・シモンズがキャスティングされています。彼の堅物ながら目の奥で相手を求める気持ちがしっかりと滲みでてくる演技が非常にいいのです。ラストの犠牲を払おうとするシーンの演技は、ちょっとあざといかも知れません。もしかしたら問題なのは演技ではなく編集の時間の取り方、の可能性もあります。

そして娘役は、イヴォンヌ・ストラホフスキー。面と向かって相手と対話する演技力は申し分なく素晴らしかった。ずっと心が動いてる。これまで他の出演作品を見ていなかった女優ですが、素敵な「受け手」の演技でした。

もちろん、奥様の役のベティ・ギルピンも、相手からの気持ちをすーっと受け取れる素直な演技で良かったです。

地球温暖化が関係していること

映画「トゥモロー・ウォー」の1シーン
映画「トゥモロー・ウォー」の1シーン

序盤から親子でテレビのワールドカップサッカーを楽しむシーンがあります。その中のアナウンサーが、「ワールドカップサッカーが地球温暖化のため、夏ではなく冬に開催されました」といった解説をするのです。その時に「?」と一瞬なった自分がいましたが、しっかりとこの映画の脚本に引っ張られた証拠となるのです。
この映画で「おお~!」とうならせてくれたのは、まさにこの部分なのです。今から30年後に未知の生物が突然現れて、人類が敗北していまう原因のひとつが、この地球温暖化。2020年(映画の現在)から30年後に“突然”現れたということが意味するものは…?これ以上は完全ネタバレになりますので、このくらいのフリにしておきます。

補足、「トゥモロー・ウォー」の脚本のフリと回収の面白さ

映画「トゥモロー・ウォー」 エクスペンダブルズじゃないですよ
映画「トゥモロー・ウォー」 エクスペンダブルズじゃないですよ

ダン(クリス・プラット)が学校で生物学の教師をしている授業の中で、火山・地層マニアの生徒が登場します。何かにつけてマニアックな子ってクラスのどこにでもいますが、そういう生徒。それがこの映画のフリとしてしっかり存在していて面白いのです。そのマニアックさの内容の強引さはさておき(笑)

爪を集める男、エドウィン・ホッジ(帽子を被った男)の役割もまた効果が効いていました。戦利品のようにホワイトスパイクの爪を切りと取って集めているのです。ちょっとプレデターみたい。そして、この爪、効いてます。

その他、色々とありますが、フリのような台詞だったのに回収されないままの親子の会話もあったりします。何かカットシーンがあったのかなぁと思えてなりません。

ちょっとだけ演技への指摘(鋭いツッコミ目線)

映画「トゥモロー・ウォー」の主役ダン役のクリス・プラット
映画「トゥモロー・ウォー」の主役ダン役のクリス・プラット

演技トレーナーとしてお仕事をしている私の勝手な目線で、演技について一言。

主役クリス・プラット以外のことは上記で説明しましたが、主役については触れていなかったですよね。そうなんです、気になったのは主役。主役だけが相手の気持ちを受け取れていない様子がうかがえます。役として相手の気持ちを汲み取れない父親像を見せるためにそういう演技をしたのでしょうか?正直なところを言いますと、顔の表情で誤魔化していらっしゃる様子が見えてしまいました。気がつく方は気がつくと思うんです。助演陣の受け取る力が素晴らしいので主役を立てていますが、よくよく考えたら「ジュラシックワールド」の時もそうでしたね、と思い出しました。

アクションしている一生懸命な部分はそのまま一生懸命が演技にも反映されるのですが、ちょっとした相手とのやり取りで相手の気持ちをキャッチできず誤魔化しているのがちょくちょく見えるのです。そんなの分からないよ、良かったよ、とおっしゃる方もいるかと思います。気にならないならそれで問題ないですし、映画としても面白く楽しめたからそこを考える必要はないかも知れません。

個人的に主役に欲しかった要素

個人的見解ですが、マッチョ過ぎて一般市民になれないのがまた主役のドラマ性を小さくしているかも知れません。もっと一般市民感が欲しかったと思えてなりません。一般市民たちが渋々徴兵される役ですので、個人的には一般市民感がもっと欲しかったです。クリス・プラットは今回、製作も兼ねていますので、彼がやりたかった役なのだと思います。しかし、例えば一回り小さい身体でブラッドリー・クーパーがキャスティングされたら、また繊細なシーンが見れたかもと思わざるを得ないのです。もちろん、たらればは本来タブー。ここだけのお話にしておきます。

「トゥモロー・ウォー」既にパート2の制作決定?

2021/7/2より独占配信となったこの映画、一気に視聴者が増えた様子。早くもAmazonと製作会社のスカイダンスが交渉にはいったなんてニュースも飛び込んできました。事実かどうかは不明です。
続編となれば、30年後にタイムスリップできる設備が出来た時点で、娘を助けに再び戻るのかも知れないですね。するとなかなかのいい歳になってしまってますが・・・。ちょっと楽しみです。
Yahoo!ニュース参照

宣伝カー、面白いニュースありました。

宣伝カー、ホワイトスパイクをリアルに輸送している様子。なかなかリアルですよね。一瞬「!」となること間違いなし。面白い演出でした。
シネマトゥデイ参照

まとめ

映画「トゥモロー・ウォー」の1シーン
映画「トゥモロー・ウォー」の1シーン

劇場用だった映画が、新作でしかもAmazonプライムビデオで観れる時代がきてしまいました。大いに楽しまさせていただきましたが、劇場・映画館の未来が心配になっているのも事実。はたして30年後、映画館は存在しているのか・・・。この映画では分からなかったですが・・・。ホームシアターがもっともっと進化するのは目に見えています。テレビがなくとも壁一面に高画質が楽しめる時代がきっとくるでしょう。
スピルバーグ監督がNetflixと契約したのも、そんな未来を視野に入れたからかも知れません。映画館大好きです、映画館に通った時代、知らないお客さんと一緒に笑ったり、緊張したり、怖がったり、音響が迫力満点だったり、画面がすごかったり、気持ちをたくさん持ってかれてきました。
しかし、このように大作感があって、ポップコーンムービーでも、気軽に自宅で新作を楽しめるのも、ありですよね。

最後にこの映画についてですが、構図としては非常に「エイリアン2」のニオイを感じた映画でした。「エイリアン2」好きな方にはかなりおススメな映画です。
また、SFファンとして下記記事も是非、ご覧下さい。

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About aritoo

アーティスト(俳優、脚本家、演出家、絵描き)として、感じたままを様々な媒体を通して放出。また芸能プロで演技講師に力を入れ、現在メソードアクティングを紐解きながら世界で通用する俳優を育成する。